鯖?

先日、ある技術系メーリングリスト(ML)に質問をしてきた人がいた。
そのMLは当然技術系MLなので、そういう質問をする方はたくさんいるし、それが普通なのだが
その質問文が意味不明で質問に対する質問が飛び交うことになってしまった。
質問の文章はただ1行
「windows2000で自鯖をたててますが、mysqlに接続できませんなぜでしょうか?」
・まず、自分の名前も言わない。
これはまぁ、匿名MLだからそれでいいのかもしれないが、回答する側はみんな名前を明らかにしているのに、質問する側が匿名ってのもなんだかなぁ
・挨拶も無い。
普通一言くらい挨拶を書くだろう。
全く顔も知らない見ず知らずに人に教えを請うというのに、質問だけするか?
・接続できないだけではどういう状況か全くわからない。
OSのバージョン、ソフトのバージョンなどは必須だろう。
・なぜでしょうか
って言われてもそんなもん、超能力者じゃないんだから、あなたが見ている画面が見えるわけでもなし、
どういうことをしたかを知ることができるわけでもないのに、答えられる訳が無いじゃない。
この辺は、想像力の問題だろう。
人がこの文章を見たとき、どう思うか、どう答えようとするか
ということを全く想像できないのだろう。
しかしMLのメンバーはみんな優しかった。
こんな変な質問に対して、懇切丁寧に説明し、質問の足りないところを具体的に聞き状況を把握し、なんとかしてあげようと努力している。
それに対しても、何度指摘されてもこの1文メールは直らない。
挨拶もしない、無駄な引用を残す、1行で「***です。」とだけ返す。
という失礼な応答を繰り返す。
どうして、もっとまともに文章が書けないんだろう。
それでも我慢してつきあっていた人がたくさんいた、ものすごく忍耐強い人たちだ。(尊敬してしまう)
で、それはそれとして、私はこの自鯖という言葉に驚いた。
これは、某掲示板サイトで、サーバという言葉を変換ミスして、鯖となってしまったのを受けて
はやった隠語というか、その掲示板だけの符丁だったはずだが、
こういう初心者は、きっとこういう言葉が、プロの使う言葉だと勘違いしたのだろう。
某掲示板でいうところの「厨房」(中学生の坊やを略して中坊それを変換ミスしたもの)の使う言葉である。
こんな言葉を使っている様では、専門家とは言えない。
専門家、プロは、言葉を変に略したり変えたりして人に分からないようにすることはあり得ない。
専門用語とは違う。
専門用語は、その言葉の表す意味が、共通認識できているが、適当な既存の言葉が無いから作り出した言葉であって、
それと、変換ミスをおもしろがって使う隠語とは根本的に異なる。
すでに簡単な言葉があるのに、それをわざわざ別の言葉に言い換えるのは、
クローズドコミュニティで他者を排除するために使われる隠語、符丁でしかない。
隠語、符丁は、自分がどこかのコミュニティに属していないことを恐れる主体性の無い弱い人間が使う言葉であって、
決して専門家の使う言葉ではない。
群れないと何もできない、暴走族、暴力団、ヤンキーなど、弱い人間にのみ必要な言葉である。
符丁、隠語を知らない人をバカにしたり、それを知っていることを偉いなどと勘違いするのは、
単に自分が群れでしか行動できない弱い人間であることをアピールしているだけである。
こういう符丁を使わないと生きていけない人間には成りたくないものだ。

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鯖? への2件のフィードバック

  1. アクエリアス のコメント:

    サーバが鯖ですか? 厨房・・・、興味深いお話でした。
    しかし、人にモノを尋ねる時に、
    まずはせめて、挨拶、お願いの言葉が書けないものかと、
    私もいろいろなご質問をメールで受けた時に思います。
    そういう人に限って、
    丁寧に返事を返しても、後はナシのつぶて・・・。
    webのメールは、慣れない人がいるからとか
    手紙とは違うなどという人もいますが、
    人に頼む時は、「お願いします」が基本じゃないのでしょうか?
    うー、
    すいません、markさんのblogで愚痴ってしまいました。

  2. mark のコメント:

    メールと普通の手紙と何も違うところはないと思いますが、なぜか、違うみたいです。
    キーボードで文章を書くことになれてないからかもしれませんが、文章を書くということでは同じことだと思うんですけどね。
    私は手で文章を書くことになれてない(すでに忘れた)から、逆に手で手紙を書くことが非常におっくうですが、だからといって、挨拶を書かない手紙を書く理由にはならないですね。
    手で文章が書ける人は尊敬します。
    いつもキーボードでエディタを使って書いているから、とりあえず思いつくまま書き殴ってから推敲し構成するというやり方が身に付いてしまっています。
    手で書くと修正するのは大変なので、手で文章を書ける人は頭の中でちゃんとした文章ができあがっているということで、それはすごいことだと思います。
    ついでに、元々昔から字が汚かったのですが、ここ数年ほとんど手で文字を書かなくなって、よりいっそう汚い字になっています。
    今では小学1年生の息子とどっちがキレイかと言われると、疑問を感じるレベル・・・
    そろそろ、なんとかしないといけないかなぁ

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