PCオンライン ブログ : 藤田憲治「雑誌づくりの舞台裏」 : いつの時代も、真実はひとつだけ
昔から、常識外れな低価格商品は、使いものにならないといわれている。
品質を自分で判断できないものは、ある程度標準的な価格で販売されているものを買うのが安心という意味なのだが、
高ければいいというわけではないのは当然。
標準的な、原価割れしない程度の価格というのを見積る能力が必要。
結局、ウィルス セキュリティ ZEROは、セキュリティがゼロだったという落ちだったわけだが
価格は0ではないので、やはり安物買いの銭失いということになる。
もともと、ウィルスセキュリティZEROは、インドの7Computing Private社という会社のソフトを買ってきたのだが、
Virus Bulletinという独立団体によるウィルス検出テストに参加すらしていない。
参加しない自由もあるので、参加しないことはなにも問題ないが、普通のウィルス対策ソフトのベンダーは参加して、VB100% Awardを取得するのが恒例となっている。
それをやらないのは、当然、Award がとれないからなのだろうと想像していたが、やはりそのとおりだったようだ。
100%検出されないウィルス対策ソフトというのは、なんのためにあるのだろう。
最近は、100%検出するソフトであっても、Zero day Attackといって、検出ソフト側の対応より速い攻撃や、Pin point Attackで特定企業やネットワークだけを狙う攻撃などが増えてきて、VB100%でも安心ではない時代なのに、すでに発見されているウィルスすら検出できないソフトの存在意義はどこにあるんだろう。
値段だけにだまされてはいけない。
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