統計ってなに?

シートベルトとチャイルドシートの着用
「交通事故死者の内70.5%がシートベルトを着用していませんでした。」
というポスターなどを見たことが無いだろうか?
この交通事故死者の70.5%がシートベルトをして無いということは何を言いたいのか全然わからない。
ちなみに上記のリンクページでは、シートベルト着用率86.8%という数字も載せているが、この着用率というのもよくわからない。
率というからには分母と分子をはっきりさせてほしい
着用率というのは、一般道路で警察官が調査した数字だろうか?
それとも検問で止めた車に対する数字だろうか?
それとも、アンケート調査による数字だろうか?
また、飲酒運転のドライバーのシートベルト着用率はどの程度なのだろうか。
たとえば、飲酒運転のドライバーは、シートベルトの着用率が低かったとする。
飲酒運転のドライバーはやはり事故率が高いだろうし、事故死する数も多いだろう。
飲酒運転という一つの原因で、シートベルトの着用率の減少と事故死率の減少の両方の結果が
生まれる可能性がある。
同様に、スピード違反、信号無視など乱暴な運転をするドライバーは安全意識も低いだろうから
シートベルト着用率も低いのではないだろうか?
以上のような各種要因を考えると、事故死者のシートベルト着用率が低いのは、単にシートベルト着用率の低い集団が事故を起こしやすいというだけのことかもしれない。
もしそうだとすると、シートベルトをしていても、していなくても同じ事故を起こした場合の死亡率は同じだったりするかもしれない。
ましてや事故によっては、逆の場合があるかもしれない。
という風に、この統計の数字というのは何も主張していないに等しい。
せめて、
交通事故発生者のシートベルト着用率
交通違反摘発者のシートベルト着用率
交通違反摘発歴と事故発生率
等の情報を一緒に出してもらわないと、この数字で何が言いたいのかわからない。
多分警察は、だからシートベルトを着用しましょう。といいたいんだろうけど
それなら、単に、事故死者の40%はシートベルトをしていたら助かったと考えられます。
っていう数字(この数字にもあまり意味はないが、専門家の意見として拝聴するとして)をアピールした方が良いような気がする
少なくとも、私のように疑問をもつやつはいないだろう。
とりあえず実況検分をした専門家がそういっているのであれば、私がどうこう言えないから。
世の中こういう意味の不明な数字が氾濫しているけど、どうしてこれで疑問を感じないんだろう

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