ふと思うこと

これまでもそうだったけど世の中の自然指向って何なんだろう。
商品に書いてある自然の素材を使っているから安心とか、
遺伝子組み換え大豆は使用していませんとか
私にはどうしてこれが安全なのか全然わからないんだけど
自然だったら安全なのか?
じゃぁ、ふぐの肝は天然ものなら安全なのか?
実はふぐは養殖ものなら肝にもほとんど毒性が無い場合があるらしい
テトロドトキシン(ふぐ毒)は元々ふぐの体内で産生するわけじゃなくて、
一般に貝などが貝毒として持っているものを、ふぐが貝を食べることで体内に蓄積して、
濃度を上げることでふぐ毒となっているらしい。
したがって、養殖されたふぐはえさにそういった貝などが含まれないのでふぐ毒を持たないという話だ。
天然の方が危ない。
また、原料が危なければそれによって作られた物も危ないのか?
たとえば、危険な薬品の代表例である塩酸と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を
原料として使って作った塩化ナトリウムと水は危険なのだろうか・・・
どちらも通常毎日摂取しているし、逆に無いと死んでしまうはずなんだが・・・
原料が安全だからといって、作られた物が安全なのだろうか?
天然に存在し、安全なデンプンを分解してブドウ糖にして、
発酵させてアルコールになるがアルコールを酸化するとアセトアルデヒドになる。
アセトアルデヒドは間違いなく毒物なんだけど・・
でもこれをもう一度酸化すると酢酸になって、お酢になって、健康にいいそうだ
結局原料が自然だとか安全だとか、危険だとかってのは
結果としてできる物の安全性に何の関係もないはず。
同じ事は遺伝子組み換えでも言える
米は延々品種改良を続けて今の米になっている。
品種改良というのは、偶然による遺伝子組み換えを利用しているだけで
結局目的を持った遺伝子組み換えよりよほど危ないだろう。
そんなものを平気で食べているのになんで遺伝子組み換え大豆はダメなんだろう。
結果としてできあがった物の成分分析や動物実験をやって毒性を調べるしか無いはずなのに・・・
自然なら安全とか、植物由来の材料だから安全とか・・・
訳のわからない主張をするくらいなら、動物実験で安全性が証明されていますと
言ってほしいものだ。

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