ポチ君曰く
>高校の物理の時間に、壁を拳で何回も何百回も何億回も何兆回も
>ずーっと叩き続けたら、ある拍子にするりと向こう側に通り抜けられる、
>ということを聞きました。(詳細覚えてません。すみません)
>これも眉唾なんですけど、本当なんでしょうか!?
結論からいうと、本当だとおもいます。
人間の体も壁も結局は原子の集りでできています。
原子というのは御存じのとおり、中心に原子核があって、その廻りに電子が飛んでいる様な構造をしています。(正確ではないですが)
さて、この原子核の大きさというのは、およそ10-15 10のマイナス15乗メートルつまり0.0000000000000001くらい
原子そのものの大きさはおおよそ10-1010のマイナス10乗メートル つまり 0.00000000001くらい
つまり原子の中で原子核の大きさは、10000分の1程度
たとえば、甲子園球場をだいたい直径130mくらいの円と考えて
甲子園球場の大きさが原子の大きさだとすると
原子核の大きさはだいたい10000分の1、1.3cmつまり、1円玉よりちいさい
ことになります。
原子の中で外殻部分を飛んでいる電子(電子の大きさはこれよりもっとちいさい)意外はほとんどなにも無いと言っても過言ではありません。
甲子園球場のどまんなかに1円玉をおいてもそれにぶつかる確率はとてもちいさいということがわかるとおもいます。
ということは手の原子の中の電子の位置と壁の原子の中の電子の位置が
うまく一致した瞬間に壁を叩けば、するっと通り抜けてしまうことがあるかもしれません。
といっても1兆回くらいではむつかしいでしょう。
また他にも量子力学ではトンネル効果といって、エネルギーの壁をすり抜けてしまうような現象も確認されています。
(この壁というのは、目にみえる壁ではなく、エネルギーの高い山の様なものと考えられます。)
うまくトンネル効果があらわれたら壁を通り抜けられるかもしれませんね。
ちなみに素粒子の場所は存在確率というかたちで与えられるのですが
どんなにはなれた場所でもその存在確率は0にはならないので、もしかするとある瞬間をみるとある人が全く別の場所にいるかもしれません。
どちらにしてもとてもとても低い確率ですし、うまい具合に全ての素粒子が
同じ場所に行くことは考えにくいですけど
現代物理では、モノというのはそれほどしっかりしたものじゃないです。
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